2016年9月1日 星期四

ら独り言のがてそ


 少女の目がうっすらと開いた。凍りつくようだった青い瞳は、温かさを取り戻しているように見えた。
「気が付いたか?」シャウラは慎重に声をかけた。
 少女は徐々に目を開いていったが、やの目は涙でいっぱいになった。
「ここは宿のベッドだ。安心していい」シャウラは微笑んでみせた。
 少女は暫くの間天井を見つめてかように言った。「行けなかったんだ」思っていた通り透き通った声だ。
「どこへ?」
 また暫く間が開く。
 イノセントは人間に比べてとても生命力が強くて丈夫です。また特殊な能力を持っている事が多いの認知能力で人間を見下している事が多いです。
 イノセンティアと人間界(ギルティア)の間には“結界”と呼ばれる広大な空間があって、普通は行き来できませんが、時々サーベイヤーと呼ばれる人間が、人間界からこの空間を越えてイノセンティアに送り込まれてきます。その目的は今のところ謎です。
 主人公のフォーマルハウトは人間界からサーベイヤーとしてイノセンティアに送り込まれ、魔族や神族に様々な影響を与えながら物語が進んでいきます。

 続いて登場人物です。今のところこれだけしか登場していません。

フォーマルハウト:人間。この物語の主人公。この世界の年齢に換算すると20代前半の女性。人間界からやって来たサーベイヤーで、生まれ落ちてすぐ人間界を旅立ち、長い時間をかけて結界を越えてきた。愛称はファム。人間だがイノセントに近い、あるいはそれを凌駕する能力を持っている。

ブースター:フォーマルハウトが乗っている動物。有袋類なのでお腹の袋の中に入って眠ることもできる。生まれたばかりのフォーマルハウトは、この袋に入れられて人間界を旅立ち、ブースターの乳で育った。イノセンティアの動物とのハイブリッドなので知能は高く言葉を話すこともできる。フォーマルハウトの教育係も務める。

シャウラ:魔族。20代前半の男性。神族の狙撃を生業としているレサト一族の若きホープだった。偶然フォー認知能力マルハウトと戦闘になり破れた。意識を失った状態でフォーマルハウトと一晩過ごしたため、人間との性的関係を疑われ部族を追放になった。フォーマルハウトを処理しない限り部族には戻れない。今(第3話では)はフォーマルハウトを探して放浪中。

親方:魔族。レサトの親方衆の1人。シャウラたち狙撃手の1部隊を束ねている。親代わりでもある。

アルドラ:魔族。20代前半の女性。シャウラの婚約者だったが、シャウラが追放されたため婚約は解消されている。親方の1人娘。長い髪を持つ超美人。

スハイル:シャウラが乗っているサドルという動物。村を出ていくとき、親方から贈られた。村一番のサドルで足が速く頭もよい。

ツィー:神族。奴隷として売られていた。12歳。神族らしく金色に輝く髪、白い肌、青い瞳を持つ美しい少女。

宿の女主人:たぶん魔族。シャウラが止まった宿の主人。肝っ玉母さん風。

ワタリ:たぶん魔族。全身黒づくめの呪術師。老女だ免疫系統がまだまだ若い者には負けない。

まだ4話しかありませんので、よろしければ読んでみてください。

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